番外編現場セミナー「炭焼き体験講座」
番外編現場セミナー 炭焼き体験講座
開催期間:2024 年 11 月 19 日(火)~12 月 22 日(日)
場所:安芸高田市八千代町土師及び北広島町土橋
参加者:延べ 82 名、見学者3名
11 月 19 日(火):炭木の調達
◯参加者:4 名
主な作業は、炭焼きの原料となる木材の調達でした。北広島町土橋の山中で、コナラやミズナラなど広葉樹 15 本を選定し伐採。伐採した木は山から運び出し、現地で 99cm に切り揃えました。この長さは窯に入れる際に適したサイズです。適切な伐採方法と安全管理のもと、効率よく作業が進行しました。
11 月 28 日(木):炭木の搬入と薪割作業
参加者:8 名
この日は、伐採した炭木を北広島町土橋から安芸高田市八千代町土師にある炭小屋まで運搬しました。トラックを使用して運び、運搬後は薪割機を使い、炭木を必要な大きさに分割しました。薪割は木材の乾燥を促進し、炭焼きの効率を高める重要な工程です。
11 月 29 日(金):不足分の炭木調達
参加者:13 名
この日は、地域の「桜守プロジェクト」に協力しながら不足分の炭木を調達しました。安芸高田市内の山林でアラカシを伐採し、炭焼き用に準備を進めました。桜の保全活動との連携により、伐採した木材を無駄にせず活用する取り組みが地域全体で評価されています。
11 月 30 日(土)~12 月 1 日(日):窯への立て込みと焚口で燃やす木の調達
参加者:延べ 12 名
炭木の準備が整った後、窯への立て込み作業を行いました。炭木を縦に立てて隙間なく配置し、炭木と窯の天井の隙間には、上げ木を詰込み、適切な空気の流れを確保しました。立て込み終了後には窯の入口を耐火煉瓦や赤土、灰などで部分的に封鎖しました。
12 月 2 日(月)~12 月 7 日(土):炭焼き工程
12 月 2 日~12 月 7 日:泊まり込みで火の管理
炭焼きの最も重要な工程である火の管理は、過去の記録された「炭焼き帳」を参考にして参加者が交替で泊まり込みながら行いました。昼夜問わず窯の温度を監視し、煙の量や色の変化を観察して調整しました。この作業では、窯周辺の安全確認を徹底しつつ、夜間の温度変化や天候に対応する体制を整えました。特に夜間の寒さが厳しい中で、交代制の作業により安定した温度管理が実現しました。
1日目(12 月2日)6 名
火入れを開始。火を入れてからは煙の温度や排出量を調整しながら慎重に管理しました。火の管理では窯の内部温度を一定に保つことが、良質な炭を作るための鍵となります。
2 日目(12 月 3 日) 5名:見学者2名
外気温が急激に低下し、作業環境が厳しくなりました。窯の内部温度は予定よりやや低めで推移しましたが、細かな調整を続けながら焚口で薪を投入燃やし続けました。
3 日目(12 月 4 日) 4名
雪やみぞれが降り、気温がさらに下がりましたが、窯内部の温度は安定して上昇しました。
この日も温度や煙の色、量を観察しながら、炭焼きの進行具合を確認しました。
4 日目(12 月 5 日) 3名 見学者1名
雪や雹、雨が交互に降る天候でしたが、炭焼きは計画通り進みました。参加者は防寒具を着用しながら作業を続け、窯周辺の安全確認も実施しました。
5 日目(12 月 6 日) 4名
夜間も窯の温度管理を徹底しました。炭焼きの後半に差し掛かかり、煙の色が変化し始めたので、精錬の段階が近いことを確認。参加者が交替で温度を監視し、適切な調整を行いました。
6 日目(12 月 7 日) 5名
最終日となったこの日は、目標温度に到達したので精錬を開始しました。煙が透明となり、温度も391.2℃になり炭化したと推定し、炭焼きを無事に終了。窯を封鎖し、炭の冷却期間に入りました。
12 月 22 日(日):窯出し
参加者18名
朝方は雪が舞い 10 時ごろから晴れ間となる天候でした。作業は炭窯の中で行いました。窯から炭は 1 本1本「そり」に載せて小屋の中に敷いたブルーシートの上に次々と運び出した。完成した炭
は黒光りし、金属音のする良質な木炭でした。最終的に箱や米袋に詰めて計量した結果、収穫量は 334.5kg(前回 320kg)となりました。また、遊び心で焼いた「飾り炭」も美しく仕上がり、参加者はお土産として持ち帰りました。最後に炭小屋の清掃を行い、灰で黒くなった顔を笑顔に変えて集合写真を撮影して終了しました。
まとめ
今回の炭焼き体験講座では、地域の資源を活用しながら伝統的な炭焼き技術を学び、実践しました。特に、記録された「炭焼き帳」を参考に、参加者たちが試行錯誤しながら泊まり込みで行なった火の管理は、参加者の連携と責任感が光る作業でした。悪天候にも負けず、地域の伝統を守るとともに、新たな発見を楽しむ場として、炭焼き体験講座は成功裏に終えることができました。皆様お疲れ様でした。
特別な感謝
今回の炭焼き体験講座では、多くの方々から以下のご協力を頂きました。心より感謝申し上げます。
- 宿泊用ログハウスの提供・2T ダンプ、
- 軽四トラックの借用・昼食時の焼肉や夕食の差し入れ
- 窯出しでのおにぎりや豚汁の振る舞い
