番外編現場セミナー:炭焼き体験講座

番外編現場セミナー 炭焼き体験講座
2/23(金)24(土)窯の修繕準備・
3/7(木)窯の修繕・
3/18(月)~3/22(金)炭焼き
安芸高田市八千代町土師


炭焼体験講座は 12 月5日から炭窯の亀裂で中断、修繕を終えて炭焼体験講座を実施したのでその経過を記す。

この炭窯は、新本松夫さんが考案され、平成 13 年8月に譲り受けて設置し、平成 15 年10 月に移転して現在の位置にある。 窯の大きさは、 内径 2m外径 4mの円形で焚口と材の出し入れの口を別にしたもので 250 ㎏~380kg の木炭収穫量が見込める。

○炭窯を修繕準備 (窯の天井が落ちないよう事前に窯の中に炭木を詰め込んだ。 )

2月 23 日(金)晴れ 参加者6名 炭木の詰込み

炭小屋周辺の整備として、一番大切な水の確保に取組んだ。 谷水を水槽に入れるため竹を半分に割った竹樋を作り設置した。

窯への炭木の詰込みは兼安さん、ヘルメットをかぶり、手渡しで送られて来た炭木を1本1 本丁寧に詰め込んだ。窯の中は狭く中腰、腰が痛くなる作業で休息をとりながら黙々と詰め込んだ。詰め込んだ炭木と窯の天井の隙間には、短くて小さい「上げ木」を隙間なく詰め込んだ。また、遊び感覚で「飾り炭のマッポックリ」を缶に入れて窯の真ん中に入れた。約8割詰込んだところで 15 時となったので終了した。

2月 24 日(土) 晴れ 参加者4名 炭木の詰込みと窯修繕の準備

窯への炭木の詰込みは櫻井が行った。昨日と同じような方法で炭木の窯詰作業を午前中に終えた。 昼食は正畑さんが竹飯を作ってくれ美味しくいただいた。作業後の竹めしは格別で心も体も癒された。午後からは詰込み口を耐火煉瓦や灰、鉄板等で封鎖した後、 建築用ブロックで倒れないよう重しとして支えて 15 時に終了した。

その後、窯クラックの修繕用の赤土を軽トラで近くの工事現場に採取に行き 10 個の土嚢袋に入れて持ち帰った。 また、赤土を粒度調整する必要性からふるいを山本さんからお借りし窯修繕の準備を整えた。

○炭窯のクラック修繕

3月7日(木)晴れ 参加者 1 名 耐火セメントと赤土で炭窯の修繕

炭窯の天井を竹ほうきで清掃、するとクラックは煙突から北西に向かい幅 0.2~0.5 ㎝長さ 1.5mを確認、クラックの亀裂幅は思ったより小さいので耐火セメントと石灰を混ぜドロドロにした液を亀裂に流し込んで潰した。その上に耐火セメントと赤土を混ぜ少し硬くしてハケで塗り、さらに固く練った材料を塗って 3 層に塗り仕上げた。素人がにわか勉強での修繕で少々心配であるが完璧に出来たと思う。自然乾燥が 10 日程度必要、炭焼きの火入れは 3 月 18 日とした。

○炭焼き体験講座を始める

3月 18 日(月)から3月 22 日(金)までの5日間にかけて行った炭焼き体験講座には、延べ 16 人の参加と2名の見学者があった。

今回の炭焼きは、炭焼き講師がいない中、 平成 13 年から記録されている「炭焼き帳3冊」を師匠に、記されている煙の色や通風口の調整方法、煙突の温度を参考に挑戦した。

炭の材料は安芸高田市高宮町原田の山根博文さん宅の裏山のシラカシの木と田屋城跡の山林整備で出たシラカシの原木を一緒に窯に詰込み焼いた。また遊び感覚で飾り炭にも挑戦した。出来上がりが楽しみである。

【具体的な活動】

3月18日(月)晴れ 1日目 参加者5人 炭小屋宿泊(1 人)

炭窯に 9 時に集合、外気温 9 度の中、9 時 39 分に兼安さんが火を入れた。

焚口に薪を満杯に入れて燃やす。煙が煙突から出ないので小屋の中は煙が充満し煙たい。

煙突が温もった 10 時頃やっと煙が煙突から出て煙たさが解消する。煙が煙突から出始めたので木酢液も出だす(26.8℃) 。焚口の扉の三角窓を開いて薪を燃やし続ける。夜も正畑さん小屋に泊まり薪を燃やし続ける温度管理を 1 時間単位で行う。少しづつ温度は上昇した。24 時には煙突の温度が 75.1℃となり煙突の温度 400℃を目標に燃やし続ける。

今回、修繕した個所からは煙が出ることもなく修繕に成功した今日のところ一安心である。

参加者 兼安、※正畑、泉尾、小西、櫻井、 (炭小屋泊 1 人)

3月19日(火) 雨、雪 2日目 参加者3人 炭小屋宿泊(1 人)

作業内容 正畑さん 1 時間ごとに薪を焚き続ける。 4 時 50 分兼安来る(77.4℃)。 7時 30分櫻井立ち寄る(79.4℃)この時点で窯に詰めた木に着火したと判断、煙突の隙間を 1/3に絞って燃やし続けた。(蒸し焼き状態にする)

10 時小西さん来る。13 時 20 分(76.6℃)焚口の扉を閉め薪ストップすると一時的に温度は下がる。17 時兼安さん帰る、代わって櫻井が来て泊まで火の管理を交代する(17 時76.3℃)風が東北の風で小屋の中に煙が蔓延、煙を避け車内に避難して火の管理を続ける。

24 時(92.5℃)外は雨、順調に温度上昇、木酢液も 2 個目の桶に 1/3 程度溜まる。

参加者 正畑、小西、兼安、※櫻井

3月20日(水)雨、雪、曇り 4日目 参加者3人

作業内容 5 時 20 分(105.3℃)煙突は隙間を 1/3 に絞る。6時 20 分雪が降り出す、一日中雪や雨、みぞれが降り、 外気気温も 2.5~9.7 低くて寒い悪天候。 9 時 30 分兼安さん来る。

櫻井 11 時 20 分帰る(124.6℃)。14 時 20 分排煙量質とも変わらず、温度が上がらないので扉 1/2⇒全開(146.8℃)。 16 時 30 分(156.0℃)雪は激しく降る煙道を 1/3⇒1/5 閉める。

24 時(184.1℃)排煙量減少。夜中にはシカの鳴き声が盛ん

参加者 ※兼安、櫻井

3月21日(木) 雨、小雪、曇り、晴れ 4 日目 参加者3人 炭小屋宿泊(2人)

作業内容 2 時 10 分(185.0℃) 煙突の隙間を 1/5 に絞り、燃やし続ける。5 時 30 分(193.7℃)木酢液の出が少なくなる。8 時 40 分煙も青色っぽくなった。12 時 30 分櫻井来る(192.2℃) 。15 時正畑さん来る(214.8℃) 。煙突の隙間を 1/5 青みかかった煙が続く。

18 時 (226℃) となる。ここでまた煙突の隙間を 1/5 に絞り管理する。 22 時 50 分 (239.2℃)となる。 外気温今日も最高6℃と一日中低気温で寒い。泊りは2名、早めの夕食で飲みニケーション心も体も温をめる。

参加者 ※正畑、兼安 ※櫻井

3月22日(金) 曇り、晴れ 5 日目 参加者2人

作業内容 引き続き、煙突の隙間 1/5 に絞ったまま、0 時 30 分木酢液ポタリ、ポタリと少なくなる (244.6℃) 。 3時 20 分 (147.0℃)煙突 1/2 とし精錬を開始する。 30 分で 11.5℃アップする。5時 20 分(273.6℃)煙突を全開する木酢液ホトンで出なくなる。8 時通風口全開にする(343.7℃)煙は無色透明になる。8 時 40 分(350.1℃)煙が透明となり木酢液も止まる。10 時 50 分(381.5℃)間、扉最終精錬 すべての扉を全開し空気を目一杯窯に入れ温度を上昇させる。10 時 20 分(389.2℃)となった時点で精錬を終えた。

その後、焚口を粘土や灰で密閉し、 煙突や排水管には詰を行い完全に空気を遮断、窯を完全に密封した。小屋内を片付け、すべての作業を 10 時 45 分に終了した。

参加者 正畑、櫻井

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