現場セミナー:令和7年度国際交流事業「にっせきの森」植樹イベント
現場セミナー令和7年度国際交流事業「にっせきの森」植樹イベント
10/26(日)三原市大和町大草 「にっせきの森」
令和 7 年度青少年赤十字国際交流事業として、日本赤十字広島県支部が5泊 6 日のプログラムで受入れた、ネパール連邦共和国の高校生2名と県内の高校生5名が 10 月 26 日、三原市大和町大草にある「にっせきの森」で植樹イベントを体験した。
この植樹イベントは、未来に豊かな森を継承していくこと、そして国際的友情を育むことを目的として企画され、ひろしま人と樹の会が指導した。
午前中は現地のクラブハウスを借りて、 参加者間の交流を図りながら、 植樹イベントの意義について学びました。
私(櫻井)は「ネパールと日本の森林から学ぶ」をテーマに講演を行いました。主な構成と内容は以下の通りです。
1 本日植樹する木(コウヨウザン)の特徴
① 成長が早い(伐採までの期間がスギとヒノキの半分程度)
② 材の強度がヒノキに近い(ヤング率)
③ 萌芽更新する(伐採後も切り株から芽が出て育つ)
2 森が地球にもたらす「4 つのチカラ」
① CO2 吸収、水源涵養、土砂災害防止、生物多様性保全など森の多面的機能について説明した。
3 日本の植樹祭に込められた願い
① 戦後の国土緑化への熱意や次世代への想いを伝える。
② 天皇陛下が全国の都道府県を回られて国土緑化をされている。
4 ネパールと日本、森の共通点と森を未来へつなぐしくみ。
① 国土の約 7 割を森林が占める両国の共通点や持続可能な森林管理の重要性を解説
した。(ネパールの森林組合と日本の入会林)
5森と文化がつなぐ心
①両国における森の役割や自然を敬う心を共有しました。
講演の最後に、参加者が植えた木に未来への願いや成長への期待、そしてこの場での思い出を託す言葉として「一本の木は千の想いが宿る」と言う言葉を送りました。
午後からは植栽現場に登り、当会メンバーが指導しました。クワの安全な使い方や植え方の手順を説明後、実際に 1 本の苗木を植え付け、具体的に植樹にやり方を説明しました。
その後参加者全員が手順に従い 3 本のコウヨウザンの苗木を植えました。
- 植栽場所に立てられた竹串を目印に、クワで深さ 30cm 四方の大きな植穴) 30cm×30cm×30cm)を掘る。
- 掘った穴に竹炭と肥料を入れ、掘り上げた土と混ぜ合わせる。これは苗木の成長を助けるための土壌改良。
- 苗木が入る大きな植穴を掘り直し、苗木を丁寧に植え付ける。4 苗木の根元をしっかりと踏み固め、安定させる。
- 固形肥料を 4 個埋め込む
- 最後に目印の竹串を立て、ポットの水を灌いで植樹完了。
言葉の違いや、慣れない作業で時間がかかりましたが、ネパールと日本の高校生たちは互いに協力し合い、熱心に作業に取り組みました。協力して植える姿はまさに友情の証であり、植樹体験に大変興味を持った様子が伺えました。この日、植えた木が、10 年後、100年後にしっかりと根を張り、未来の世代が見上げる大きな森となることが期待されます。
この国際交流事業を通じて、森を未来へつなぐことの意義と、国境を越えた「人道」の心を共有することができました。ネパールの高校生たちの広島県でのプログラムは 10 月 29日をもって無事に終了いたしました。この国際的な交流がもたらした学びと友情の種は、今後、彼らがそれぞれの祖国と世界において**「人道」の精神を胸に活躍する上での確かな糧となり、未来を築く希望となることを心より期待し、その輝かしい前途を祈念致します。