第257回現場セミナー炭焼き体験会報告

第257回現場セミナー炭焼き体験会報告
11/23(月)~11/27(金)
安芸高田市八千代町土師


11月23日(月)~27日(金)までの5日間、炭焼き体験会を行いました。事前に北広島町で原木の伐り出し・薪割りをして11月7日と19日に炭小屋まで薪(材)を運搬しておりました。

23日(月)薪の窯詰め作業と立込み口に耐火煉瓦を積終え炭焼き準備整えました。24日(火)日(火)9時10分窯に火をつけて昼夜4日間燃やし続けて27日16時30分に窯を密封、完了しまた。約2週間の窯冷やし期間を置いて12月19日(土)に窯出しをする予定です。

11月23日(月:祝):1日目

(作業)薪の窯詰め及び立込み口密封・炭焼き準備作業

(参加者)沖田、櫻井、中元、佐々木(訪問 佐々木且之)

9時過ぎ、炭材である薪の窯入れ作業開始。炭材の原木は北広島町の里山切り出したコナラで太さ7~10㎝、長さ98㎝に伐り揃えてあります。窯への詰め込みは、短く切った竹を釜の下に敷詰め、その上に奥から一本づつ隙間なく立て入れますが、木も様々、曲がったのもあれば節もあります。なかなか思いどおりにはいきません。また窯上部に隙間が生じるので小さく割った部材を詰め込みます。

窯は内径約2メートル、高さ1~1.2メートルの大きさですので、びっくりするぐらい量が入ります。計量はしてませんが入れる薪の量は700~800kgはあるでしょう。薪を運ぶ人、窯に詰め込む人、各々分担して交代しながらいつもは行いますが人数分が4人と少ないので休憩しながら15時過ぎやっと詰め込みが終わりました。

詰み入れ完了後、薪入れ口に耐火煉瓦を積み上げ赤土で完全に密封し、煙突や排水穴・木酢液樋の設置をして、17時15分に作業を完了しました。火入れは明日行うことにして帰宅しました。

11月24日(火):2目日

(作業)窯に火入れ、煙の温度や色、量の監視、窯火の管理

(参加者)櫻井、兼安、小石

今日からの火管理ですが事務局へ参加申し込みは無く、一人なので気合を入れます。広島の家を7時に出発、炭小屋は8時10分到着、窯に異常がないのを確認後、火入れ準備です。立込み口に耐火煉瓦を積み上げた外側に杉の大木を積み、その隙間を灰で塞ぎ、外から鋳型鋼差し込み更に重石のコンクリートブロック押し付けました。いよいよ点火です。10時5分兼安さんが行いました。

外気温11℃と例年より高く煙突への煙の吸い込みも順調に行きました。焚口からは目いっぱい薪を入れ焚き続けました。13時には時には46℃になり木酢液も出始めました。14時には小石さんが徹夜用のランプとケーキを持参で来てくれ今夜泊まるとの事。心強い援軍の参加で元気をもらいました。

焚き続け17時には煙温度が60℃に上がりました。19時45分には木酢液が200ℓのタンクに1/3程度の量が溜まりました。その後も焚口からは焚き続け、1時間おきに煙突の煙温度を測ります。

火の管理は、窯口の蓋開度(空気流入量)の閉煙、煙突開度の調整等をきめ細かく行います。例えば煙の色は、最初水蒸気、薪の水分が蒸発するにつれ白煙、さらに炭化、精錬工程に進むと紫煙から透明へと変化し、変化に応じて燃やす薪の量、焚口の空気導入量、煙突の開度を調整します。

16時過ぎ、兼安さんは帰宅、小石さん櫻井が泊まり30分間隔で火の管理をしました。

11月25日(水):3目日

(作業)煙の温度や色、量の監視、窯火の管理

(参加者)櫻井、小石、中元、吉田、宗綱(訪問 中元清子)

夜中も薪を焚き続けます。24時には、煙温度は68℃、4時には70℃と少しづつ上昇ます。5時には66℃に下がりました。30分おきに薪を入れて焚ますが10時になっても66℃と温度が上がりません。おかしいので温度計変えて測定すると81℃で15℃もの差が有り驚きました。80℃を超えるとこれまでの経験値では空気量の調整が必要です。焚くを止めて煙筒の煙りの量を1/2に閉め、焚口の上口を閉めます。この状態を続け16時には89.6℃と上昇、窯の材に火が点いて自力で燃え続け出しました。自力で燃え始めると消えることはありません。16時20分再度空気量を調整しまた。煙筒を1/3に閉じ、下焚口を1/2に閉めると温度は一時的に0.6℃下がり89℃になりましたが17時には89℃を保っているので窯の中が完全に燃え続けていると判断、この状態で推移すると明朝には100℃を超えるものと思い、宗綱さんに明日の朝、窯の温度を見てもらうようお願いし広島に帰宅しました。

11月26日(木):4目日(木)

(作業)煙の温度や色、量監視、窯火の管理

(参加者)櫻井、宗綱、近末、小石(訪問 山本優)

昨日に続き、煙の温度・色・量などを監視しながら空気、排調の量を調整します。

まだ暗い夜明けの6時10分に宗綱さん、近末さんが煙の温度を確認、するとなんと57℃と下がっていました。焚口を開け煙突も全開し、焚口から団扇で仰ぐとすぐに71℃に上昇しまたが温度は7時になっても83.3℃と余り上昇しません。温度計を取り換えて測定するとなんと173.0℃でした。温度計の故障でした。直ちに焚き方を止め、焚口を1/2に閉め、煙突も1/2に閉めました。温度は136.7℃に下がりましたが徐々に上昇、15時には169℃になりました。炭材(薪)の水分が蒸発し燃焼して順調に炭化が進んでいると思われます。焚口の空気導入量をさらに減らします。煙突を1/3に閉め焚口の下を1/4に閉めました。

これからの火の管理は、最も重要かつ処置が難しくなります。炭化不足だと半なまになり焼き過ぎると灰になります。

午前中、火の管理の合間に土師ダム事務所から窯焚き用の薪をいただき軽四トラックで炭小屋に持ち帰りました。

今夜も泊りは櫻井一人です。

11月27日(金):5目日

(作業)煙の監視、窯火の管理、窯の密封処置、後片付け

(参加者)櫻井、中元、宗綱(訪問 佐々木靖)

26日夜から27日朝にかけては順調経過し、22時頃から煙温度は208℃を超え以降徐々に上昇し(窯内の炭材薪水分蒸発が進んだ)、明け方8時には240℃まで上がりました。この頃から煙はぐっと少なくなり工程は炭化から精錬へと進みます。この間、慎重に窯口の空気開度、煙突出口の排気開度を調整しました。

9時過ぎには中元さんが応援来てくれました。

10時、煙温度は250℃、外煙突から煙はほとんど出なくりました。空気量の微調整は続きます。10時30分木酢液が出なくったのでタンクを取り外しました。炭材(薪)の水分がほとんど蒸発し終えたものと思われます。煙温度も250℃、紫煙となり精錬を始めました。

昼食は宗綱さん差し入れのおにぎり、手作り野菜、コーヒーその他いろいろあり美味しくいただきました。

その後も煙温度は上昇し続け16時387℃に達し、煙がほとんど見えなくなったため精錬工程が終了したと判断、16時窯を密封し空気(酸素)を遮断する作業を開始しました。焚口を煉瓦で塞ぎ、赤土で密封し更に灰で焚口全体を覆い隠し、煙突を塞ぎ、周辺の片づけをして16時30分すべての炭焼き作業を終了しました。

12月19日(土)に真っ黒に日焼け(火焼け)した硬くて良質の炭に会えることを願って炭焼き小屋をあとにしました。

お礼 次の方から飲み物、お菓次、果物、夜食など沢山差入れをいただきました感謝申し上げます。

佐々木且之さん、宗綱松江さん、小石俊秀さん ありがとうございました。

第257回現場セミナー炭焼き体験会報告の活動写真
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