現場セミナー:鬼ケ城山 陽光桜の植樹に汗を流して
現場セミナー 鬼ケ城山 陽光桜の植樹に汗を流して
(事前準備 12/6:土・植栽本番 12/21:日)広島市佐伯区美鈴が丘東「鬼ケ城山」
広島市佐伯区美鈴が丘東に位置する「鬼ケ城山(標高 282.4m)」。地域の方々に愛され、元日には初日の出スポットとしても賑わうこの山を、さらに魅力あふれる場所にしようと、私たちは12月に二日間にわたる陽光桜の植栽活動を行いました。
6日(土)の事前準備には、初冬の澄んだ空気の中、午前 9 時に麓の「美鈴の杜」へ 11 名(当会3 名)が集合。「一般社団法人美鈴恵みの森」武村友和会長の開会挨拶の後、いよいよ作業開始です。
今回は、頂上近くまで整備された作業道のおかげで、資材を軽トラックで運搬することができました。
作業は 2 班に分かれ、赤いテープで印を付けた立木の伐採・処理を実施。チェーンソー班はヘルメットや防護服を着用し、安全に配慮しながら枯れたマツ、ソヨゴ、リョウブ、コナラを伐採しました。チェーンソーの快音が響く中、ヘルメットと防護服に身を包んだ精鋭たちが安全第一で作業を進める一方で、春に彩を添えるミツバツツジは大切に残すなど、山の個性を活かした整備を心掛けました。3 時間の作業を終えると、そこには、驚くほど明るく開けた「植栽地」現れました。眼下に広がる美鈴が丘団地を眺め、参加者からは「あ、あそこに自分の家が見える!」と歓声が上がりました。自分たちの暮らす街を見守るように桜を植える。みんなの顔がほころんだ瞬間でした。
作業後の正午には下山し、地元女性会の方々が準備してくださった昼食をいただきました。食事をしながらの自己紹介では、出身地や参加のきっかけが話題となり、思いがけない交流が生まれました。美鈴が丘団地との協力関係も深まり、今後の活動にもつながる貴重な機会となりました。
21 日の植樹当日は、小雨となりましたが、午後1時から総勢 14 名(内当会3名)が参加しました。
今回も「一般社団法人美鈴恵みの森」の武村友和会長の挨拶で活動をスタートしました。今回植栽した苗木は、幹回り26cm、高さ4m を誇る大苗です。最大の難所は、巨大な「根鉢」を伴う運搬作業でした。林内作業車から植栽場所まで2~3人がかりで肩を寄せ合い、足元に注意しながら運び込みました。「よいしょ、よいしょ」という掛け声とともに、50cm程度の植穴を掘り、土壌改良のための肥料を配合。苗木の向きを慎重に見極めて配置した後、風雪に耐えれるよう「鳥居支柱」を強固に設置しました。
今回、特に私たちの胸を熱くさせられたのは、ご夫妻合わせて「171 歳」という大先輩の参加です。
お二人揃って山に登り、力強く桜を植えてくださいました。仕上げに植栽日の看板を付け終えると「この歳になっても、少しは役に立ててよかった」と満面の笑みを浮かべられたのが非常に印象的でした。その積極的なお姿に、私たち現役世代も大きな元気を頂きました。
また、私たち「人と樹の会」の3名が植えた1本には、特別な思いを込めました。昨年度いただいた栄えある「祝内閣総理大臣賞!!ひろしま人と樹の会」というプレートを掲げたのです。この桜は、私たちの活動の歩みと誇りの象徴として、この山に深く根を張っていくことでしょう。
作業後、麓で地元女性会の方々が用意してくださった温かいコーヒーや手作りのお菓子、みかんの差し入れを囲み、自己紹介で交流を深めました。「また新しい年に再会しましょう」と約束し、清々しい気持ちでお開きとなりました。
鬼ケ城山の山頂からは、広島市内を一望できる絶景が広がります。それに今回植えた 12 本の陽光桜が加わると、春には山が鮮やかなピンク色に染まり、登山者の目を楽しませてくれるはずです。
171 歳のご夫婦が植えた希望の木、そして私たちの誇りを託した受賞記念の木。それぞれが花開く春を、今から心待ちにしています。ご協力いただいた皆さん、大変お疲れ様でした。