番外編現場セミナー:「大学緑地の樹木整備等」
番外編現場セミナー「大学緑地の樹木整備等」
11/8(土)・11/22(土) 安佐北区可部東 広島文教大学
当会と広島文教大学は昨年包括連携協定を結んで以降、本年度は協働して環境保全活動を進めて参りました。これまでに 4/26(土)校内樹木整備、6/28(土)校内桜の手入れ・施肥に続いて 11/8 (土) は通学路生垣の剪定及び雑木の伐採、11/22 (土)は校内桜管理について座学とサクラ周囲の地質調査等を行いました。
11/8(土)樹木整備
当日の参加者は当会7名(敬称略:住田 小田 山本 小西 佐藤 岡野 兼安)、大学職員1名(金子先生) 計8名でした。早い方は7時過ぎに来ており、8時前には皆さん集合し早速準備にかかりました。天気は晴れ、気温は朝 12℃、昼前には 20℃に上昇、 天気は絶好の作業日でした。本日の作業内容は、①学生寮裏の通学路のサザンカ生垣の剪定、
②学生寮東斜面の雑木伐採です。
サザンカ生垣は長さ 10m、樹高 3~4m で樹冠には葛ツルが絡まり、奥は下り斜面(石垣)で小枝が密集して伸びています。見るからに剪定作業は大変そうです。どう剪定するか、みなで話し、高さは 1.8m に切り揃える、 柵の外側の枝はできるだけ切除し取り払う、葛ツルは除去すること、を作業目標にしました。
住田さんの「よし、まずみんなで午前中にサザンカ生垣を片付けよう」という指示で、二人一組・三組に分かれ、みんなで作業は安全最優先で行うことを確認して、切る人、片付ける人と分担し作業にかかりました。切った枝は通学路山側の斜面に棚積みし、しっかり踏み固めます。
生垣剪定を昼までに終えて、学生寮東斜面の雑木伐採は午後からと思っていましたが、なんと見る間に片付き 10 時過ぎには生垣のサザンカは丸裸に刈られました。心配した樹冠の葛カズラもすべて除去することができました。覆いかぶさるように通学路を塞いでいた生垣は見事にすっきり剪定されました。
残った枝を片付けて、差し入れのお茶やお菓子をいただきながらしばらく休憩して、寮東斜面の雑木伐採にかかりました。寮東斜面の雑木(センダン)は 4 月に百本近く伐採したのですが、その切り株から多数萌芽し、幹径が数センチ、高さ数メートルに生長してます。4 月に切り残した雑木も含めて大きいものはチェーンソーで、小さいものは手鋸で伐採・長いものは玉切りし、転げ落ちないよう斜面に棚積みしました。昼食前に伐採は、ほとんど終了しました。
昼食は各自持参した弁当を食べて、また食後には差し入れのミカンやお菓子をいただきました。昼食後、片付けと通学路の清掃、用具や旗竿の片付けを行い、14 時前作業を終了し帰りました。みなさんお疲れさまでした。
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11/22(土) 校内桜の管理(植栽基盤調査)
今回は、桜の環境を知るための地質調査をテーマに、当会の正本理事長の指導のもと専門性の高い地質調査を学生と共に体験しました。桜は陽の光を好むため、密集した環境では照度不足により花付きや枝葉の生育が悪くなり枯れる可能性があります。また、 桜は良質な土壌を好み、 通気性や透水性の悪化で根に大きなストレスを与えます。これまでの活動では、 密集地の除伐などの樹木整備や施肥、1 年を通した桜守の仕事について学んできました。そこで今回は土に着目して桜の植栽と管理について考察を深めました。
調査項目と目的は以下のとおりです。
① 土色…土の色は化学性や腐植と密接に関係しているため。
② 土壌硬度…硬い土は根が伸びることができないため。
③ 透水性…透水性不良による根腐れを防止するため。
④ 水素イオン濃度(pH)…酸性・アルカリ性に極端に偏ると、植物に必要な養分の吸収が阻害されるため。
⑤ 水溶性塩類〈電気伝導度(EC)〉…土壌中の水溶性塩類が多いと、 根の水分吸収機能に異常をきたし、育成不良となる恐れがあるため。
この調査は、①~⑤がそれぞれ適正であるか、判定結果をもとに、植栽基盤整備の必要性と改良方法の必要性を探るのがねらいです。大学構内3か所の土質を調査した結果、№1地点は硬さに問題がある。上層部の土質を改良して立ち入り禁止にしてはどうか、№2 地点は穴をしっかり掘って肥料をやったら良いが逆に№3 は肥料のやりすぎが発酵を引き起こし、根に悪影響を及ぼすリスクがあるといった問題点が見えてきました。大学の桜を名所と呼べるものにしたいという思いから、構内にもっとたくさん植えようという声もありますが、一本の象徴的な桜の木を育てていくのも一つの方法です。また、桜だけでなく、ロータリーにある低木を取り除いて菜の花を植えてはどうかという意見もありました。
この調査結果を踏まえて、日照だけでなく土質や人間の通行状況など、植栽を取り巻く課題をこなして学生たちのデザインしたキャンパス作りができたらと期待が湧き上がりました。「文教の桜」が 100 年後も地域の名所になるように育ってくれることを願っています。
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