安全伐採技術者育成事業 第3回 研修報告

安全伐採技術者育成事業第3回研修報告
開催時期:2025年11月22日(土)~23 日(日)の2日間
場所:安芸高田市甲田町高田原
参加者:延べ19名、見学者延べ7名
(クヌギ伐倒時には祭りに参加の関係者が多数見学)


秋晴れの下、安全伐採技術者育成事業第3回研修を安芸高田市甲田町高田原で実施しました。大径木の安全な伐採技術とロープを使った樹上作業の習得を目指し、熱心な研修を行いました。

1日目:11 月 22 日(土)

朝は濃霧で冷え込みましたが、 日中はポカポカ陽気の絶好の研修日和となりました。 この日の参加者は10名、見学者4名でした。

午前:樹上作業の基礎訓練

最初に日程や活動内容、注意事項のミーティングを実施。その後樹上作業に必要な使用器具の説明、ライフライン、メインロープ、ランヤードの設置方、クライミングの装備と方法の実習を行いました。特に初参加の三上さんは、菊井さんの指導を受け、 クライミングの実技に挑戦。見事に自力で 10m程度まで登り切りました。

午後:起こし木伐採のための枝打ち作業

広葉樹であるクヌギの二股の大径木を伐採準備として、「起こし木伐倒」を行うため、樹上作業で重心を軽減する枝打ち作業を行ないました。

作業内容:チェーンソーを使い、川側の枝(太さ 15cm)を伐り落とし。

工夫:切った枝が川に落ちないようロープで引き寄せましたが、 一部は川に落下。落ちた枝は持ち運びができる長さに切断し、広場に集積処理しました。

別班の活動:もう一つの班は、イチョウの木の枝払いを樹上作業(手ノコを使用)で行い、切った枝は一定の長さに切って棚積みしました。

2日目:11 月 23 日(日)

朝は冷え込みましたが、日中は再びポカポカ陽気の絶好の研修日和となりました。

参加者9名、見学者3名が参加しました。特にクヌギの伐倒時には、対岸から祭り (当日地元の秋の祭り)関係者など多数の見学者が熱心に見守りました。

午前:クヌギの大径木の安全伐倒

前日枝打ちを終えたクヌギの大木(二股の一つで太さ 52cm)の伐倒実技を行いました。

挑戦者:脇坂さん(井本さんの指導のもと)

作業手順:①全員で倒す方向やロープを掛ける位置を慎重に選定、 ②スローラインを使いロープを木に取り付け、 ③ロープウインチとチルホール(大径木のため) を併用して引き倒し。

結果:「どすーん」というものすごい音と共に目標方向へ伐倒の成功、対岸の見学者からは大きな拍手が湧き上がりました。

検証:安全技術研修として、 切り跡での受け口、 追いずる切りの位置、ツルの幅など詳細な検証と技術確認を行いました

午後:ログハウスの屋根上の枯れ枝処理(高度な樹上作業)。

公園内のログハウスの屋根の上にある危険な枯れ枝の処理、ロープを使った高所作業で実施しました。

挑戦者:岡野さん(井本さんの指導のもと)

作業内容:樹高 12mで枯れた二股の枝をチェーンソーで切断し、同時にロープで安全に引き落とす作業。

技術:スローラインでメインロープとランヤードを設置。作業の成否を分ける「切断と引き落としのタイミング」をとるため、無線で連絡を取りながらの慎重に進めました。

結果:ログハウスの屋根を痛めることなく、 見事枯れ枝の切り落としに成功、その正確で慎重な技術に対し、参加者からは、 「上手すぎる、神業だなー」との声があがり、岡野さんの技術が特に高く評価されました。作業後、 枯れ枝がなくなりログハウス周辺は、 子供たちが安全に遊べる公園として復活しました。

今回のロープ高所作業の実体験を通じて、参加者の安全に対する意識が格段に高くなりました。 一人でも事故が未然に防止されるよう、安全な技術の習得を目指す貴重な取組となりました。

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