第259回現場セミナー 裏山林整備報告
第259回現場セミナー裏山林整備報告
(2/27:土~2/28:日)
安芸高田市高宮町原田山根宅裏山
2月26日から3日間で開催を予定していた、安芸高田市高宮町原田の山根宅裏山林整備のセミナーは、26日の初日は生憎の雨で中止したが、27日、28日は天候に恵まれて順調に活動を終えることができた。
このセミナーは、中元の旧知の山根さんから裏山の木が大きくなり困っている、何とかならないかと相談を受け企画したものです。
県内でも猛威を振るっていた新型コロナが、2月半ば過ぎから少し落ち着き、緊急事態に準じた制限も解除されたので、山のフィトンチッドを浴びながら作業をすることにした。
2月7日に、事前調査を兼ねて、井本、櫻井、中元の3名が現地に行き、山根さんとも協議し作業方針を確認した。併せて作業の邪魔になる竹や、雑木の一部を伐倒整理した。
2月27日(土):1日目
前日の雨が嘘のように晴れ渡り、気持ちのいい天気になった。
久しぶりのセミナーで、新型コロナで引きこもっていたうっぷんを晴らすように、地元の参加者を含め23名の参加があった。
開会式は、中元の司会で今回の作業の意義と作業手順、注意事項を説明し、裏山の持ち主の山根さんの挨拶があった。
続いて、井本さんから具体的な作業手順や安全事項の説明があった。
参加者を3班に分けて作業を開始した。
井本班は、屋根にかかったサクラの伐採をツリークライミングでの伐採の準備にかかった。
桧谷班は、直径50cmのシラカシの伐採準備にかかった。
櫻井班は、竹や雑木の伐採にかかり、伐倒や運搬作業を行った。
井本班のサクラの伐採準備が整った段階で全員が集まり、サクラの木を伐採する前に櫻井さんが事前注意事項を質問形式で説明・指導した。まず、サクラの根元が2つに分かれており一緒に伐倒すれば、方向が定まらず危険であること。見えないところに蔓が絡まっており思わぬ力がかかってどこに倒れるかわからないので、蔓を事前に切っておくことが必要であることを説明した。
また井本さんが事前に伐倒のためにかけてある牽引ロープは滑車を利用して3倍力になっていることを説明し、ツリークライミングで井本さんが支障となる枝を伐採した。その後、桧谷さんが我々にはとても重くて持てない、バーの長さ60㎝で高馬力のチェーンソーを使い山側の木の伐倒にかかった。
正確な受け口と追口で適切なツルを残した状態の木は、伐倒木から離れた場所からの引いてくれとの合図でけん引する、3倍力の威力でツルが切れ楽に倒れていった。続いて屋根に覆いかぶさっている枝の木を伐倒にかかり、屋根をたたかない方向に受け口を作り、追い口切のあとの合図で牽引ロープを引くと、屋根に覆いかぶさっていた枝が、屋根瓦をたたくことなく見事に屋根をかわして目的の位置に倒れると、井本さんのツリークライミング、桧谷さんのチェーンソーワークに拍手が上がった。サクラを運べる大きさに切り、みんなで所定の処理地に運んだ。希望者にはサクラのつぼみの付いた枝を持ち帰ってもらった。
続いて、桧谷班の大径木のシラカシの伐倒にかかった。かなりの重量なので大きなチルホールを使って伐倒することにした。この伐倒方法については、桧谷さんが説明された。起こし木になるので、追い口は普段よりは低めに切ると負荷が軽くなることなどの説明があった。シラカシの大径木は非常に硬く、私のチェーンソーでは、あそこまでの目立てができていないのでとても歯が立ちそうにないが、桧谷さんは楽々と切っていった。追い口を切り終え、合図でチルホールを引くと、大音響を立て予定していた方向に見事に倒れていった。このシラカシも適当な長さに玉切り、枝払いをして、根元の太い幹はロープウインチを使って、ため池の傍に運び、明日参加の子どもたちがシイタケ菌を植菌するために設置した。切株の切断面を計ると長い方の直径が60㎝、短い方が52㎝であった。
丁度昼になったので、昼食休憩にした。昼食は、山根さん提供のコシヒカリのお結びと恒例のトン汁である。汗を流した後でもあり、お結びも美味しく、トン汁も美味しかったので、お代わりをしながらいただいた。
昼食時間を利用して、参加者の交流を行った。地元の人は、初めて見るツリークライミング、や大径木の伐採に感動したとの意見があった。
また、昨年の6月に会のホームページを見て会員になった遠藤さんは、今までは仕事の都合で参加できなかったが、今回都合がついて参加して本当に良かったと嬉しそうに話をしていた。
みんなの自己紹介で和やかに昼休憩を終えた。
午後は、直径20㎝位のシラカシ5本や今回の中で一番大きな直径60㎝のシラカシ等が密生している場所の伐倒に、井本班、桧谷班合同で取り掛かった。これらの木は、家側に大きく傾き、枝張りも不規則で危険なため、チルホールで2か所、ポーターラップで制御したリギングロープでコントロールしながらの3点支持という方法で伐倒を行うことになった。
例によって井本さんが、ツリークライミングでロープをうまく設置し、2台のチルホールとリギングロープの準備が完了し、伐倒担当は桧谷さん、相変わらず高度な伐倒技術である。2か所のチルホールの1方は小田さんと、圓光さん、もう片方は住田さん、リギングロープのコントロールは井本さん、3人が息を合わせながらの牽引伐倒である。うまく目標通りに着地しほっとして、チルホールとリギングロープを緩めると木が回転しヒヤッとしたが、リギングロープがうまくコントロールして、家の方に落ちず処理することができた。
これらの処理した枝葉を地元の人が力を合わせて、処理場所に運んだ。実際にはこれらの処理にかかる労力は大変であるが、「仕事は大人数」の言葉通りで、思ったよりスムーズに片付いた。
シラカシを3本伐倒したところ3時を過ぎたので本日の作業を終えることにした。
2月28日(日):2日目
この日も前日に続きいい天気であった。
この日は遅れてきた参加者を含め33名である。そのうち子どもは8名である。久しぶりの多くの参加者の活動になった。
9時半に開会式を行い、班分けを行った。子どもたちの担当は、神川、畝崎、畝本さんに担当していただくことにした。
あとは、危険木伐採班と、雑木、竹伐採に班分けを行った。
子どもたち班は、別の場所で手ノコを使った木の枝切りを体験させた。また、井本さんのツリークライミングや伐採を見学させた。
危険木伐採班は、昨日の続きのシラカシ伐採を、昨日と同じ手順で行った。今日は特に枝の曲がりが大きなものを切るため、ツルが切れたとたんに木が回転し変な方向に倒れる危険があるためより慎重な伐倒が求められた。予想通りツルが切れたと同時に木は回転したが、2本のチルホール、リギングロープのコントロールにより無事見事に着地した。子どもたちも目をまーるくしてみていた。
2本のシラカシを伐ったところで昼食時間になった。
昼食はカレーライスであった。お米も美味しく、カレーも美味しかったのでみんなお代わりをしていた。ただ井本さんは午後の樹上作業にこたえるということでコントロールして食べていた。さすがであると思った。また、山根さんが作った白ネギを、当会で12月に焼いた炭を使って焼いていただいた。甘みがありみんな美味しい美味しいと言いながら食べていた。昼食時間を利用しての交流会は、子どもたちも元気に発言してくれ、またお母さん方もこれを機会にまた参加したいと発言されていた。
午後の作業は、子どもたちはシイタケの植菌作業を行った。キノコの専門の井本さんが、直接教える時間がないので、神川さんに事前にレクチャーを行い神川さんは子供たちを上手に指導していた。
子供たちは生き生きと植菌作業を楽しんでいた。この植菌は、シイタケ菌の活動により、シラカシの腐朽を早めるためと、シイタケの収穫という2つの目的のために企画したもので適切なアイデアを出していただいた井本さんありがとうございます。
植菌作業は予定の3時に終わったので子どもたちの作業は終わらせた。
伐採作業は直径60㎝のシラカシと、直径30㎝のスギの木の2本が残っていたので大人は作業を継続した。
直径60㎝のシラカシの木は、根元に腐りが入っており、どこまで腐っているかがわからないのでより慎重な判断が求められた。また二股の幹の枝張りが大きく、いかに伐倒するかについて、井本さん、桧谷さん、住田さんでいろいろ協議し、「3人寄れば文殊の知恵」を出し合って、2本の幹にかけたチルホールをクロスさせ均等に牽引しながら伐倒することにした。その前に近くにあるアベマキを中元が伐採したが、掛り木になり苦労した。
伐倒は桧谷さん、突っ込み切り伐倒技術で伐られた。後で聞いた話であるが桧谷さんは60㎝のチェーンソーのバーでも届かなかったと言っていた。残したツルで立っているシラカシは両方のチルホールで木の重心をコントロールしツルがれると、見事に大音響とともに倒れた。
最後に残ったスギの伐採は井本さんが突っ込み切りの方法で、バーを入れ適正なツルを残し、チルホールでけん引して倒して作業を無事終了した。時刻は5時を過ぎていた。
皆さん本当にお疲れ様でした。
2日間美味しい、昼食のトン汁お結び、カレーライスを作っていただいた、山根温子さん、中元清子さんありがとうございました。お陰で力が出ました。
山根さんいろいろなご配慮ありがとうございました。
今回も何事もなく無事故で終えることができほっとしている。

最後までお読みいただきありがとうございました!
私たち「ひろしま人と樹の会」では、広島の豊かな森を次世代へ引き継ぐため、一緒に活動を盛り上げてくれる仲間をいつでも募集しています。
自然環境やボランティアに関心のある高校生・大学生のみなさんの参加も大歓迎です!
「学校の枠を超えて活動してみたい」「まずは1回体験してみたい」という方も、お気軽にご参加ください。