番外編現場セミナー:桜守プロジェクト 手入れ活動

番外編現場セミナー 桜守プロジェクト 手入れ活動
事前準備2/21(金)・本番 2/23(日) 安芸高田市八千代町土師


令和 7 年 2 月 21 日(金)、冬型の気圧配置が強まり、日本海側では大雪となる厳しい天候の中、「土師ダム桜守プロジェクト」の事前準備を実施しました。朝の段階では活動現場にも雪が積もっており、作業の実施が危ぶまれました。しかし、10 時を過ぎた頃から天候が回復し、予定通り活動を開始することができました。事前準備には、高度なチェーンソー技術を習得した会員 11 名が参加し、3 班に分かれて作業を行い

ました。対象となる樹木は、サクラをはじめ枯れマツ、コナラ、ソヨゴ、ネジキなど約100 本。事前に赤いテープで印をつけた木を選定し、慎重に伐採を進めました。特に本番用のサクラについては、伐倒のみに留め、枝払いと玉切りは 2 月 23 日(日)に持ち越すこととしました。

本番当日、天気予報では曇りのち雪とされていましたが、何とか午前中は持ちこたえ、第 38 回「土師ダム桜守プロジェクト」が開催されました。安芸高田市八千代町の地元住民をはじめ、広島市や他地域からも家族連れなど多くの人々が集まり、参加者は総勢 100 名となりました。開会式では、山本優会長による挨拶の後、来賓として安芸高田市長の祝辞(副市長代読)が述べられました。また、継続的な参加者への感謝の意を表すため、15 回以上の参加者の表彰も行われました。当会からは吉田篤三さんが受賞されました。続いて、正本大顧問が作業の注意事項について説明し、参加者はそれぞれ 6 班(桜の木の集積、間伐・下刈り、天狗病枝の切除、施肥、なめこ植菌)に分かれました。記念撮影と安全祈願を終えた後、いよいよ作業を開始しました。

私が所属したチェーンソー班は会員 8 名で構成され、事前準備で伐倒したサクラ 3本の玉切り作業を担当しました。なめこ植菌に適した長さに切り分ける必要がありましたが、太い木や地面に接している部分の処理には苦労しました。しかし、これまでの研修や実践で培った技術を活かし、慎重かつ正確に作業を進めることができました。予定よりも早く作業が完了したため、追加で枯れマツや雑木の伐採も実施しました。

昼食時間には、大勢で一緒に食べるおむすびの美味しさを改めて実感しました。冷えた体にはちょうどよい塩気があり、疲れを癒してくれる貴重なひとときでした。昼食後には、正本大氏による「土師ダムの桜について」の講話が行われ、ソメイヨシノを中心とする 3,000 本の桜の歴史や保全活動の経緯、今後の管理方針について説明がありました。講話では、平成 19 年度にこの活動が発足して以来、延べ 3,172 名が参加してきたことが紹介され、その意義の大きさを再確認する機会となりました。また、桜の適切な管理には定期的な剪定や施肥が欠かせないことが強調され、参加者全員が改めて桜の保全への意識を高めました。

午後も引き続き作業を進めましたが、13 時過ぎから雪が降り始め、次第に強まってきたため、40 分ほど作業を続けた後に切り上げることとなりました。作業終了後の閉会式では、土師ダム管理所長より感謝の言葉が述べられ、参加者には「なめこ菌」を植え付けた「ほだ木」が記念品として配布されました。これには子どもたちも興味津々で、持ち帰って大切に育てるという声が多く聞かれました。今回の活動を通じて、地域の自然環境を守ることの大切さだけでなく、参加者同士の交流の重要性も改めて実感することができました。

土師ダムの桜並木を守るこのプロジェクトは、単なる森林整備活動ではなく、地域社会のつながりを深める重要な役割も果たしています。毎年参加することで、顔なじみの仲間が増え、互いに学び合いながら成長できることが魅力です。加えて、今回も活動ではなめこ栽培という楽しみも得ることができました。これを機に、今後もこのプロジェクトに積極的に関わり、桜の美しい景観を未来へと引き継ぐために尽力していきたいと思います。

一緒に活動しませんか?

私たちは森林保全活動や環境教育に一緒に取り組んでくれる仲間を募集しています。
個人・企業・学校、どなたでもお気軽にご参加ください。