令和3年度 史跡中小田古墳群竹林等伐採業務実施報告
Ⅰ実施概要
1 業務名称 史跡中小田古墳群竹林等伐採業務
2 実施期間 令和3年4月20日~令和4年3月31日
3 開催場所 広島市安佐北区口田南字胡磨ヶ谷・字宇岩坪、口田南三丁目ほか
4 目 的 史跡中小田古墳群の史跡指定範囲に生えている竹等の支障木を伐採し、適切に処理することにより、当該古墳群の文化財としての価値を維持する。
5 内 容 竹(モウソウチク)の伐採と処分
1 竹林等の伐採、運び出し及び下草刈り
2 竹材処分
6 実践者 NPO法人ひろしま人と樹の会、大人のかくれ家倶楽部
Ⅱ実施実績
詳細は別紙、活動実績とりまとめ表のとおり
1 竹林伐採本数 1,130本 (伐採活動回数 8回)
2 竹チップ処理量 1,020本(竹粉砕活動 8回)
3 活動時間 延べ128時間
4 業務参加者数 延べ223名
(人と樹の会106名、大人のかくれ家)倶楽部89名、募集参加者等28名)
Ⅲ総括・成果と課題
事業は、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し業務を実践した。
古墳群保全活用計画に基づき、地元「大人のかくれ家倶楽部」と連携し、竹林等の伐採を計画の8回実施し1,130本の竹を処理した。
具体的には、チェーンソーでの竹林伐採、運び出し、麓や山中での竹チップ処理の一連の体験活動を安全に行った。この結果、多くの方が訪れやすい遺跡として、親しめる場所へと移行が進み文化財としての価値を維持する目的を達成した。
東京の会社モエヘネシーディアジオ(株)参加を得るなど活動を通して、中小田古墳群の価値を広域へ普及啓発を図ることができた。
指定地山林に侵入拡大している竹の除去を行い、山林は明るく、また眺望は開け、太田川や武田山、広島市市街地が手に取るように見え出した。
座学では、「中小田古墳群の価値と整備」をテーマに講演とパネルディスカッションを行い、古墳の状況、今後の展望としてどのように古墳を活用するか地元への浸透、若い世代への働きかけが重要であるなど積極的な意見が出た。地元広島文教大学では、大学としてどのような関与ができるのかを模索しておられ教育関係との結びつけのきっかけづくりが進行した。
広域的な普及啓発としては、東京の会社が社会・環境活動の一環として竹林伐採に参加してくれた。
竹が重くて長いことを体験し驚いた。また、初めて見るチェーンソーワークがたのもしく感動した。中世の歴史を勉強し興味がわいてきた。など感想があった。
竹伐採後の竹の利用はチッパー機で粉砕処理したチップを有効活用(SDGs)した。
具体的には次のSDGsの取組を行った。
1 竹材は地元交流に一役 門松材料、「とんど」焼きの材料に利用した。
2 竹チップは、堆肥、草の発生を抑える材料、山道の修復材料に利用した。
課題としては、活動現場が急峻で足場が悪いので安全対策(安全講習の実施、上下作業の禁止、安全な服装など)の徹底が重要不可欠であった。コロナ禍の活動のため制約(人数制限)での活動や活動の延期等を余儀なくされた。
伐採作業では蔓がらみの竹が急斜面(25度~40度)にあり伐採できなかった。ツルが枯れてからの伐採を予定する。
斜面での作業は上下作業を防ぐため、4本から6本程度を伐採しては休み、休んでいる間に搬出する、この繰り返しで行った。
効率向上より安全作業を優先した作業を取り入れ無事故で終えた。
広島市の広報活動については、コロナ禍であったことから最初の1回の広報しかできなかった、公募参加者が少なかった。
チッパー機の粉砕は音が大きく隣接住宅に迷惑をかけた。チッパ機は能力的に径が13cm以上の太さの竹は割って効率を向上させる必要があった。また、竹の集積は2m~3mの長さに切り、切り口を揃えるとチップ処理作業が楽になり効率もアップした。
崖上の大木は、これまで竹林に守られていた竹がなくなり、台風等の風被害を直接受けるようになったので倒木する恐れが思考される。
全体の振り返り
コロナ禍が重なり活動に規模の縮小や変更が生じ十分な普及啓発ができなかった。
古墳群も竹や木が生い茂り、現在は市街地から見るとただの山、貴重な古墳群であるので宝の遺跡の山だとわかる整備(高木の一部伐採など)が必要を思考する。
山林の整備に加えて山道の整備が必要である。
参加者からは、「一部の竹を切っただけで眺望が良くなった。我々の活動を通し実績が堅調に表れ来たので社会的使命感を感じた。」との発言があった。
今後は、中小田古墳の価値や特徴など時代を担う若者達に伝え、活かし、守ることの大切さを実践で学ばせたい。

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