庄原市森林体験プログラム事業実施業務実施報告
庄原市森林体験プログラム事業実施業務実施報告
Ⅰ 実施概要
1. 業務名称 森林体験プログラム事業実施業務
2. 委託期間 令和 7年5月8日~令和8 年3月31日
3. 開催場所
庄原市比和町古頃 579 番地 庄原市森林体験交流施設「森林の学舎・比和」、アサヒの森、 比和財産区有林、比和自然科学博物館、庄原市自然とやすらぎの里宿泊研修施設「かさべるで」、東城小学校
4. 要旨
庄原市「森林の学舎・比和」を中心とする自然豊かな施設を活用し、児童を対象に森林体験学習を実施。森林の多様な役割について学び、森林や林業への興味・関心を深めるとともに、豊かな感性や協調性、自己肯定感を育むことを目的とした。
期間中以下のように小・中学校を対象とした体験学習を計12回実施した。事前学習を1回行い、体験活動の円滑な実施に向けたweb会議を10回実施し、無事故で事業目的を達成した。
5. 児童活動内容(打合せは除く)
1. 西城小学校 5 年生:森林散策、焚火体験、木工クラフト、星空観察 延べ 14 人
2. 比和中学校 1 年生:座学 4 名
3. 比和中学1年生:比和財産区散策 4 名
4. 比和中学1年生:クロモジ精油抽出 4名
5. 小奴可児童放課後クラブ(1 年生~6年生) :林業体験、木工クラフト 9人
6. 比和小学校 5・6 年生:焚火体験、木工クラフト 7 人
7. 永末小学5年生:アサヒの森散策・林業体験・焚火体験・木工・クラフト・星空観察・比和自然科学博物館視察 延べ48 名(2 泊 3日)
8. 山内小学5年生:アサヒの森散策・林業体験・焚火体験・木工・クラフト・星空観察・比和自然科学博物館視察 延べ16 名 (1 泊2日)
9. 東城小学校 5 年生:林業体験、木工・クラフト、植物観察、星空観察 延べ 39 名
10. 高野小学4年生:アサヒの森散策・林業体験・木工・クラフト 8名
11. 総領小学校5・6年生:アサヒの森散策・林業体験・木工・クラフト 12名
12. 庄原小学校4 年生:林業体験、木工クラフト(1泊2 日)延べ 60名
下図「実績とりまとめ表」を参照
6.実践者 NPO 法人ひろしま人と樹の会
7.協力機関
庄原市、アサヒの森環境保全事務所、比和自然科学博物館、比和財産区、庄原市自然とやすらぎの里宿泊研修施設「かさべるで」庄原市比和自治振興区、比和中学校、東城小学校
Ⅱ 実施実績
1.参加校
中学校 1 校(比和)、小学校 9 校(西城、小奴可、比和、永末、山内、東城、
高野、総領、庄原)
2. 参加生徒数 延べ 225名
3. 指導者数 延べ 94 名、委託者14名
4. 業務参加者数 延べ 433 名
詳細は下表「実績とりまとめ表」のとおり
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Ⅲ 総括・成果と課題
1. 総括と成果
本事業では、地域の自然環境を活用し、多様な森林体験活動を実践した。特に以下の成果が掲げられる。
〇児童の人間形成の促進
森林体験活動を通じて「規範意識」や「協調性」豊かな感性、「自己肯定感」を育成しました。児童たちはお互いに助け合いながら自然「の偉大さに触れ、環境保全の大切さを学びました。
〇多彩な体験活動の提供
比和財産区やアサヒの森の散策(フイールドビンゴをメニュー化)木工・クラフト体験、クロモジ精油抽出体験、アサヒの森散策、林業体験、焚火体験など好評を得ました。「世界で一つだけの作品(鉛筆、ネックレス、コースタ)として木製品を持ち帰ることで、木材の有効活用を実感しました。
2. 課題
〇施設整備の充実
課題としては、財産区にはトイレが無いため仮設トイレの設置が必要。また、安全・安心な活動フイールドを提供するため、草刈りや蜂対策などの事前準備が不可欠でした。
〇各校の活動時間の差異
活動時間が多く取れる学校と、短い学校があり、活動時間が足りずにカリキュラムが制限され、子どもたちの体験に違いが出ることもあった。
〇星空観察の時間
活動開始を早め、明るいうちに座学を行い、暗くなったらすぐに観察開始ができるよう来年度から時間調整を行いたい。
〇竹飯づくりの流れについて
竹飯づくりや焚き火体験は時間がかかるカリキュラムのため、時間配分、カリキュラムの構成を見直す必要がある。特に竹飯については昼食の役割も兼ねているため、失敗が許されず、指導者が介入しすぎる傾向にある。そのため、「自分たちで協力して自然のものを使い、ご飯を作る」という本来の体験の目的から離れしまうため、昼食についてはアルファ化米などのバックアップ食品を常備することによって、子どもたちに余裕を持った十分な体験提供が可能になる。
〇活動内容について
林業体験や自炊体験など様々な活動を実施してきたが、活動場所である地元比和町の特産のクロモジを使ったプログラムを、地元の方たちと協力し、今後提供していきたい。
また、庄原市の自然環境や産業を活かした森林林業に関わる活動プログラムを企画していきたい。
3.今後の展望
・キャンプのできる施設として再整備
・森と水の関わりと、生態観察調査のため森林の学舎前の川の活用
・低学年を対象にする「どんぐり教室」(どんぐりを活用したクラフト教室)の導入
・教育委員会との連携強化
4. 提言
1. 「森林の学舎・比和」の有効活用
・キャンプのできる施設として再整備
・木工・クラフト用具の整備拡充
2. 事業の普及啓発
・普及用「森林体験学習プログラム」の作成
・教育委員会との連携
・市民への広報活動
実践校の認識を統一し、森林学習の進化と事業の発展を目指す
3. 人材育成
・持続可能な活動を推進するコーディネーターの育成
・防災知識を実生活に結び付ける「自ら考え行動する力」を育む
今後も庄原市の森林体験事業をさらに充実させ、未来を担う子供たちの成長を支えていくことを目指します。