番外編現場セミナー 炭焼き体験講座

番外編現場セミナー 炭焼き体験講座(なんと木炭312㎏を生産)
11/26(土)~12/3(土)炭焼き・12月17日(土)炭出し
安芸高田市八千代町土師


当会の炭窯で2年振りに炭焼体験講座を行った。

この炭窯は、新本松夫さんが考案され、平成13年8月に譲り受けて設置し、令和年月に移転して現在の位置にある。窯の大きさは、内径2m外径4mの円形で焚口と材の出し入れの口を別にしたもので250㎏~380kg の木炭収穫量が見込める。

11月26日(土)から12月3日(土)までの8日間にかけて行った炭焼き体験講座には、延べ46人の参加と7名の見学者があった。

今回の炭焼きは、炭焼き講師がいない中、平成13年から記録されている「炭焼き帳3冊」を師匠に、記されている煙の色や通風口の調整方法、煙突の温度を参考に挑戦した。

具体な活動は2020年に北広島町から収穫した材と2022年に田屋城跡の山林整備で出た原木を50%の割合で一緒焼いた。新材と保管していた材の水分量が違う、また飾り炭を焼くため異質の缶を窯に入れたため木炭生産量が心配された。しかし、窯が冷えた12月17日に炭を出した結果、木炭312㎏と飾り炭を生産できた。一昨年度の314㎏と同じ程度の数量で炭焼きに対し少しは自信を得て大満足。

具体的な活動の詳細はまとめ表のとおり。

◇11月26日(土)晴れ 1日目 参加者8人

作業内容 八千代町土師の山城、田屋城跡山林整備で生産した炭材料の原木(シラカシなど)をポータブルウインチや人肩で広場に運び出し、軽四トラックで炭小屋に運んだ。

太い材を割るための薪割機を庄原から調達した。

参加者 櫻井、畒本、井本、今田、小石、宗綱、(昼まで中元、神川)

◇ 11月27日(日)晴れ 2日目 参加者13人 ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 炭材の薪割で炭材の太さを揃える、上げ木、燃やす薪の準備、炭木の窯詰め作業(半分)学生さんも炭材を窯口まで運んでくれた。今日からログハウスを借りて泊まる。

参加者 ※櫻井、※畒本、宗綱、圓光、山本、西川、大徳、広島工業大学生6人

(※はログハウス宿泊者)

◇ 11月28日 曇り 3日目(月) 参加者4人 ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 薪割機で割って炭材の太さを揃える。上げ木、燃やす薪を調達。窯の中や煙突、排水管など清掃後、窯への詰込みを開始した。詰込みには、発動発電機で電気を起こし、窯の中を照らして作業した。詰込み作業は人数が少なく、腰や膝が痛くなり休み休みの詰め込みで窯の半分しか詰込めなかった。窯の中やログハウスの照明として小石さんの持参のヘッドライト、ランプ大活躍

参加者 ※櫻井、※畒本、宗綱、※小石

◇ 11月29日(火) 雨、曇り 4日目 参加者4人 ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 炭木の窯詰め作業15時終える。詰込み口を耐火煉瓦や灰、鉄板等で封鎖した後、15時30分に窯に火を入れる。焚口に薪を満杯に入れて燃やす。煙が煙突から出ないので小屋の中は煙が蔓延し煙たい。煙突が温もった18時頃やっと煙が煙突から出て煙たさが解消する。煙が煙突から出始めたので木酢液も出だす(65.4℃)。焚口の扉の三角窓を開いて薪を燃やし続ける。夜も小石さん小屋に泊まり薪を燃やし続け温度管理は1時間単位で行う。少しづつ温度は上昇した。24時には温度が77.7℃となる、この時点で窯に詰めた木に着火いたと判断、煙突の隙間を1/3に絞って燃やし続けた。(蒸し焼き状態にする)

参加者 ※櫻井、※畒本、宗綱、小石(炭小屋泊)

◇ 11月30日(水) 雨 5日目 参加者5人 見学者4人

作業内容 0時から小石、櫻井で火の管理、煙突は隙間を1/3に絞ったまま朝まで薪をくべて燃やし続ける。6時小石さん帰宅する替わって畒本来る(80.5℃)。10時宗綱、11時30分中元来る。16時櫻井、中元帰る。畒本一人軽四トラックに泊まり薪をくべ燃やし続ける(24時80.3℃)土師ダム管理事務所から職員が4名見学に来られる。

参加者 櫻井、畒本(車中泊)、宗綱、小石、中元、(見学者:ダム職員4名)

◇ 12月1日(木) 雨、曇り 6日目 参加者6人 見学者1名 ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 1時から3時まで扉を10cm開けて燃やし続ける。扉を開けて燃やすと温度は10.9℃上昇した。7時時点では101.1℃となる。7時20分焚口の扉を閉め薪ストップする。これからは、煙突は隙間を1/3に絞つたままで窯の熱で燃やし続けさせる。薪をストップさせたことにより温度は一気に下降した(8時90.5℃)が13時には103.7℃と復活した。

10時中元、宗綱来る。14時櫻井、正畑来る。15時畒本、中元帰り、小石来る、16時正畑帰る。17時煙突の隙間を1/3に絞る(115.6℃)焚口の扉は閉めたまま、火の管理を続ける。(21時10分 135.1℃)

参加者 ※櫻井、畒本、宗綱、※小石、中元、正畑 (見学者金羅)

◇ 12月2日(金) 雨、曇り 7日目 参加者4人 ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 1時45分(164.3℃) 煙突の隙間を1/5に絞り、燃やし続ける。9時10分木酢液の出が少なくなる。10時50分煙も青色っぽくなった。宗綱来る。12時34分正畑来る(183.8℃)。煙突の隙間を1/2に開く14時10分190℃となる。ここでまた煙突の隙間を1/5に絞り管理する。24時201.5℃となる。

参加者 ※櫻井、宗綱、小石、中元、※正畑、

◇ 12月3日(土) 晴れ 8日目 参加者2人 (見学者2人)ログハウスに宿泊(2名)

作業内容 引き続き、煙突の隙間1/5に絞ったまま8時30分まで燃やす(224.2℃)。・この時点で煙の色が青みかかり量も少なくなつていたので1回目の精錬を開始する。2時間煙突の隙間を1/3にすると12時10分(248.3℃)煙が透明度となり木酢液も止まる。1時間30分間、扉は閉めたまま下通風口を全開、煙突の隙間1/2開く(273.7℃)。13時20分~14時20分まで扉は三角窓を開き下通風口全開、煙突の隙間全開(313.5℃)。14時20分からは最終精錬 すべての扉を全開し空気を目一杯窯に入れ温度を上昇させた19時35分404℃となった時点で精錬を終えた。

その後、焚口を粘土や灰で密閉し、煙突や排水管には詰を行い完全に空気を遮断、窯を完全に密封した。小屋内を片付けすべての作業を20時に終了した。

参加者 ※櫻井、※正畑、(見学者:住田、圓光)

【お礼】中元明弘、宗綱松江さん、小石俊秀さん、金羅さんから飲み物やお菓子、果物、夜食などのご協力をいただきました。更に大徳邦彦さんには素敵な宿泊ログハウスの提供を頂きました。厚くお礼申し上げます。

◇ 12月17日(土)小雨 炭出し参加者 14人(見学者:5人)

作業内容 窯の出し口を開ける。木炭を出す。生産量312㎏ 飾り炭の取り出し

計量し倉庫に保管、小屋の清掃

参加者 櫻井、畒本、宗綱、中越、正畑、泉尾、中尾夫婦、山本、大徳夫、金羅、吉岡、西川 見学者 南条装備工業株式会社3人、 有限会社矢賀谷農機ハウジング2人

11月29日に火入れしてから19日目の12月17日に炭出しをした。小雨が降り、気温7.1℃と肌寒い生憎の天候の中14名が集まった。炭出しはこれまでの取組過程を説明した後、頭にヘルメットにライト、雨具、マスクを身に着けて取り掛かった。まず密閉している出し口の壁を取り崩した。灰が舞い上がり窯の中が見えない、期待と不安の中、灰が落ち着き窯の中を見ると白い灰を被った炭が横たわっていた。今回の目玉の飾り炭の缶も見え、ワクワク感とドキドキ感が一層増した。

作業は、暗い窯の中、ライトに照らされた炭を1本1本丁寧に「そり」に入れ、引き出して小屋の中のシートの上に運び出した。

炭は「切断面が黒光りに輝き、キンキンと金属音のする良質な炭。飾り炭は、全て炭化していたが光沢が少ない、松かさのみ、黒光して出来が良かった。商品化するのには光沢が必要で今後の課題(温度、密閉度合、窯の中の置き場所など)である。

炭出し、選別、紙袋詰め計量を行いその結果、木炭312㎏と飾り炭を生産した。

昼食は、イノシシ肉や大根、白菜など差し入れをいただき、自前の炭を使い「焼肉やしし汁、お餅、カレーパンなど焼き料理」急遽作り、小雨の降る中立ち食で腹一杯、美味しくいただいき御馳走様でした。

最後に、お世話になった炭小屋の清掃を行い、灰で真っ黒になった顔を笑顔に変えて集合写真をとり終了した。参加者は出来た木炭をお土産に持ち帰った。

皆さん大変お疲れ様でした。

【お礼】炭出しにも西川さん、金羅さん、山本さんからイノシシの肉、野菜、飲み物、調味料などの差し入れを沢山頂ました。厚く御礼申し上げます。

番外編現場セミナー 炭焼き体験講座の活動写真
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